株式会社だいや

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だいやのブログ

2014年11月15日
ファーストフードから見えてくる諸問題

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今年はファーストフードの代名詞ともいえるマクドナルドが、色々と話題になっています。

マクドナルドが鶏肉を輸入していた中国の食品加工工場の惨状がメディアによって暴露されたことによって、衛生上の観点から消費者の信頼を大きく損ねてしまったのは7月末のことでした。同社については、もともと業績に陰りが見えていたのですが、この事件以降はさらに悪化してしまい回復のメドが立たないまま現在に至っています。

さらに追い打ちをかけるように、マクドナルドのハンバーガーは半年放置しておいても腐らないという情報も広まっています。ことの真偽に関係なく、口コミで情報が拡散するSNS(ブログ等のソーシャルネットワークサービス)により、この情報もたちまち知れ渡ることになり、同社に対しての逆風は当分止みそうにありません。

マクドナルドの食害を取り上げたドキュメンタリー映画として記憶に新しいのは、2004年にアメリカで制作された「スーパーサイズミー」です。

スーパーサイズミー.jpg

10年前のアメリカのマクドナルドでは、「スーパサイズ」という日本で販売されているLサイズよりも更に大きなサイズのセットが販売されていました。フライドポテトは超山盛りで、ソフトドリンクも特大サイズのセットです。

監督自らが体を張って、「朝昼晩の3食すべてで、マクドナルドのスーパーサイズを食べ続けると人間の体はどうなってしまうのか?」という実験を試みたのがこの映画です。

私はこのブログで取り上げる映画や本は皆さんにも見ていただきたいので、結果は内緒にしますが...

さあ、彼の体はどうなったのでしょうか?

日本では、マクドナルドばかりがやり玉に挙げられている感がありますが、ファーストフード業界がもたらす様々な弊害については、2001年にエリック・シュローサーが著書『ファーストフードが世界を食いつくす』(草思社)で暴露しています。

ファーストフード.jpg

著者はファーストフード業界が安価な商品を提供できる背景(理由)を、牧場や食肉加工工業等への取材を通して明らかにしていきます。ファーストフードがもたらす弊害は人体への影響だけではなく、我々が生活する社会へも及んでいることを垣間見ることができます。

アメリカで大量に生産されるトウモロコシについて取り上げた映画もあります。

キングコーン.jpg

このキングコーンという映画は2009年に制作されたものです。我々が知らない内に、トウモロコシはありとあらゆる食品に使用されているようです。

アメリカでは、遺伝子組み換えのトウモロコシの生産が完全に主流になっています。ちなみにアメリカの食品会社は、商品の原料表示欄に遺伝子組み換え作品を使用していることを記載する義務がありません。

アメリカでは消費者を守るための食品の安全に関わる法律が、大手食品会社の圧力(政界へのロビー活動)によって、ことどとく骨抜きにされているようです。

これらの状況については、堤未果さんの著書『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)に詳しく書かれています。

貧困大国アメリカ.jpg

マクドナルドが加工鶏肉を輸入していた中国の食品加工会社に話は戻りますが、この食品加工会社はアメリカが発祥元の食品衛生に関するHACCP(ハサップ)により管理されていました。堤さんによると、このHACCPも食品会社に都合の良いように改悪が進んでいるのだそうです。つまりいい加減になっているということです。

ファーストフードやスーパーで販売されている食品、それらの価格が安く維持されているのには理由があるというこことを、淡々と描いたのが、「いのちの食べ方(2005年)」というドキュメンタリー映画です。

命の食べ方.jpg

食の工業化について、興味のある方はぜひご覧ください。

この記事で取り上げた映画や著書は、比較的簡単にレンタルできたり入手できると思います。

秋の夜長にジャンクフードのポテトチップや宅配ピザを食べながら楽しんでみてはいかがでしょうか。

途中でピザに伸びる手が止まるかもしれませんが(笑)。

                                                                                                                                                    (山地 正晋)