5月10日奈良県大和高田市材木町にある水野ストレーナー工業株式会社様(以下、水野ストレーナーと標記します)の工場見学に行ってきました。
水野ストレーナーは、舶用のこし器の分野で国内7割のシェアを誇っているメーカーです。
水野社長にご挨拶をいただいた後、弊社を担当して頂いている渡辺さんをはじめとする社員の方々に、工場内を3班に分かれて案内していただきました。
一番初めに、カタログでしか見たことのない沢山の筒型水こしが、目の前にありました。
工場内で機械を操作しながら、お仕事されている皆さんお一人おひとりが私たちの為に、手を止め挨拶して、作業内容について機械を動かしながら、詳しく説明して下さいました。
水野ストレーナーには、30台の機械を稼働されています。
プログラムで動く機械の力ではなく、熟練された技術者の方でないと出来ない作業もあるそうです。
ストレーナーの本体を加工するために大きな機械の中に入れ、ショットブラストという方法で、細かい鉄の玉を打ちつける工程もありました。
実際に機械から出てきた本体を見ると、加工前の本体と比較してぴかぴか光っていて、驚嘆しました。
その隣の作業場では、外面塗装の工程を見学させていただきました。
水野ストレーナーでは、お客様のニーズを反映した塗装加工をされるそうです。
その日は、新緑の快適な気候の中での作業でしたが、夏場は40度を超えたなかで作業を行われているそうです。
その後、塗料が入った缶を撹拌する機械を見せて頂いたのですが、この機械を導入するまでは、棒の先にくさりのようなものがついたもので、手動で作業されていたそうです。
次に、最も重要なメッシュを張る作業を見学させていただきました。
機械を使って行うスポット溶接については、この日は実際に見ることは出来ませんでしたが、作業員さん自身の手で一つひとつ丁寧にビス止めして行う手張りの作業は、一つひとつ慎重に手作業で完成に苦労されているのだと感じました。
工場長さんの「メッシュが何よりも一番大事です。もしメッシュが使えなければ、本体は鉄くずです。」というお言葉を聞き、すべての工程も大変なのに、さらに困難な工程があることに驚きました。
最後に見学させて頂いたのが、本体の製品すべてにJIS番号または"m"(水野ストレーナーの刻印)を入れるという工程でした。
さらに日報に鋳出しまで記入され、製品管理を行っておられるそうです。
突発的な事態にも対応出来るような体制にも万全を期されているのだと思いました。
<謝辞>
今回このような貴重な見学の機会をいただきまして、誠にありがとうございました。
水野ストレーナー工業様におかれましては、社員の皆様のご健康とご多幸、会社のさらなる繁栄を心からお祈り申し上げます。
(K.M)