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だいやのブログ

2014年4月16日
本の紹介 三谷幸喜著『清須会議』

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私が最近読んだ本を紹介します。三谷幸喜さんが書き、昨年映画化して話題にもなった歴史小説『清須会議』です。

 

清須会議とは本能寺の変で織田信長が死んだ後、織田家の後継者を決めるため家臣達が行った会議のことで、戦国時代に実際にあった出来事です。主に信長の後継者に三男の信勝を推す筆頭家老の柴田勝家と孫の三法師を推す羽柴(豊臣)秀吉の二人が対決する話です。

 

歴史小説、特に戦国時代の話だと○○の戦い、○○の合戦などの戦争の話が多いと思われますが、この小説はタイトルでわかるとおり会議を題材にしているので、いわゆる「武器を持って戦場で戦う」というのは一切ありません。(しいて言うなら冒頭で本能寺の変が出てくるくらいです。)秀吉をはじめとする家臣たちが自分の推す後継者候補を跡継ぎにして、織田家内での地位を高めようと色々な根回しや裏工作を行う、言い換えるなら"頭脳の戦"とでも言えるような口八丁で相手をやり込めることをしていくという、これまでの歴史小説とはまた違った三谷幸喜さんならではの小説です。

 

歴史小説なので普通は英語が元になっているカタカナ言葉は出てこない、というより出さないものだと思いますが、清須会議では「私にアピールしている」「明智軍対羽柴のイメージで固まってしまった」「お市様は織田家のシンボル的存在」と当時は絶対使われていなかったであろう言葉が出てきます。

登場人物達の心の声が話しの中でよく書かれており、「はっきり言ってバカだし!」「いつも体臭がくさいのよ」「こいつはオレの敵ではないな」と実際にしゃべっているセリフはともかく心の中では相手のことを馬鹿にしたり、罵倒しているところが多く見られます。

武士は今は存在しない人で、「拙者」や「~ござる」なんて言葉も使われないので、どうしても遠い人物のように感じますが、上の2点が私からすると現代人とあまり変わらない考え方だと思うので、親近感が沸いてきます。歴史小説に読みなれていない人でも読みやすい内容になっています。

(T・F)